日本は最低ライン!?従業員エンゲージメントの向上対策を徹底解説

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日本企業が抱える課題のひとつが「従業員エンゲージメント」の低さで、世界最低水準といわれています。

従業員エンゲージメントを高めるよう努力することは、企業のこれからの成長に欠かせません。
この記事では、従業員エンゲージメントの基礎的な知識を解説します。

「従業員エンゲージメント」という用語を聞いたことがあるでしょうか?
これは従業員が組織でよい評価を出すうえで欠かせない要素です。
しかし、日本では従業員エンゲージメントに関する知識を持っている方は多くありません。

そこで、従業員エンゲージメントに関する基礎的な知識をまとめました。
企業の成長や従業員の企業への定着に役立つ内容ですので、ぜひご覧ください。

この記事の目次


従業員エンゲージメントとは

「従業員エンゲージメント」とは、所属している企業・組織への従業員側の信頼や貢献意欲を指す言葉です。
「エンゲージメント」自体には、「契約・約束・雇用」などの意味があります。
組織と従業員のつながりの強さを示す指標として、現在注目を集めています。

日本の従業員エンゲージメントの現状

2017年アメリカ・ギャラップ社のアンケートによると、日本企業の従業員エンゲージメントは139カ国中132位と非常に低い結果となっています。
このアンケートでは従業員エンゲージメントの低さと一緒に、以下の事実も判明しました。

【ギャラップ社アンケートにより判明したこと】
・周囲に不満をまき散らしている無気力な社員:24%
・やる気のない社員:70%

この結果に関しギャラップ社のCEOは、主な原因は上司であるとインタビューで答えています。
日本特有の「上司にいわれたとおり仕事をすれば出世する」暗黙のシステムが、従業員エンゲージメントを大幅に下げる要因ではないかと指摘していました。
この指摘を受け、従業員エンゲージメント向上の取り組みを始めている企業も増えています。

従業員エンゲージメント向上を目指すメリット

日本の従業員エンゲージメントの低さは、日本企業の課題であるといわれています。
これは従業員エンゲージメントが高い従業員が社内に多くいることが、企業の成長に深く関わっているためです。
次の項目では、高い従業員エンゲージメントのメリットを解説します。

離職率の低下

従業員エンゲージメントが高い従業員は離職しにくい傾向にあります。
所属している企業に対する貢献意欲を強く持っているためです。
またエンゲージメントが高い従業員は企業の中で自身を成長させようとし、その意識も離職率の低下につながります。
離職率が低ければその分採用や新人教育にかかる費用も削減できますから、これは見逃せないメリットです。

企業の業績アップ

従業員エンゲージメントと企業業績は相対関係にあります。
従業員エンゲージメントが向上すると生産性やモチベーションが上がり、その結果営業利益や労働生産性もアップして業績の向上につながるのです。
従業員エンゲージメントは、企業の業績に大きな影響を与える要素です。

これからの社会で企業のさらなる成長を目指すなら、従業員エンゲージメントを向上・維持する施策を取らなくてはなりません。

職場の雰囲気の改善やモチベーションアップ

従業員エンゲージメントは、従業員のモチベーションにも関わります。

エンゲージメントが高い従業員は、組織に対する愛着や目標への共感から、業務に積極的にかかわるようになります。
業務に対するモチベーションを維持するには、従業員エンゲージメントは欠かせない要素です。
また従業員エンゲージメントが高い社員が多い企業は、自然と雰囲気がよくなります。

自発的に仕事に取り組み、建設的な意見を発信できる社員が多くなるためです。
これにより、優秀な人材にとって居心地のよい職場環境が整えられます。
優秀な人材が過ごしやすく感じる環境は、企業の業績の向上を助ける効果があります。
従業員エンゲージメントは、優秀な人材を育成し定着させるのに必要な要素であるといえるでしょう。

従業員エンゲージメントを高める方法

従業員エンゲージメントを高める方法はたくさんあります。

【従業員エンゲージメントを高める方法】
・自社の従業員エンゲージメントをチェックする
・適材適所の人材配置
・ワークライフバランスの推進
・人事評価やインセンティブ制度の整備
・コミュニケーションの活発化

それぞれの方法について解説します。 自社にはどんな方法が有効かを考えながらご覧ください。

自社の従業員エンゲージメントをチェックする

まずどんな組織・企業でも共通して行ってほしいのが、自社の従業員エンゲージメントのチェックです。
現状がわからない状態では適切な対策はできません。
まずは自社の従業員エンゲージメントがどれくらいかを調べましょう。

従業員エンゲージメントは、愛着や愛社精神を指す「ロイヤルティ」をチェックすることでわかります。
そのロイヤルティチェックの方法が「eNPS」です。 「eNPS」は、以下の手順で調査します。

【「eNPS」の手順】
①従業員に対し「現在の職場を親しい友人や家族にどれくらいすすめたいと思うか」と質問し、0~10点で評価してもらう(10点に近いほどすすめたい気持ちが強い)
②0~6点を「批判者」・7~8点を「中立者」・9~10点を「推奨者」のカテゴリーに分ける
③「推奨者」の割合から「批判者」の割合を引いた数値が「eNPS」となる 「eNPS」の数値が高ければ高いほど、
従業員は今の職場に満足している、つまり従業員エンゲージメントが高いといえます。

数値が会社全体として低い場合や、低い部署がある場合は改善が必要です。
「eNPS」のカテゴリー分けにより、従業員エンゲージメントが低い「批判者」がどこにいるのか、どんな待遇の従業員なのかもわかります。
数値が全体的に低い場合や部署として低かった場合は、「批判者」の意見を収集・分析しましょう。

これにより、適切な従業員エンゲージメント施策が可能になります。
次の項目からは、分析内容に応じて活用できる改善策を解説します。

適材適所の人材配置

職務と従業員のマッチングは、従業員エンゲージメントに大きな影響を与える要素です。
自身の能力や特性に合った適切なポジションが与えられていると感じている従業員は、エンゲージメントが高い傾向にあります。
これは、人材配置の適切さを通して組織や上司が自分をよく理解してくれていると感じるためです。

「eNPS」の結果に基づいて「批判者」の意見を収集・分析し、人材配置に関する不満が出た場合は見直しましょう。
業務量が不自然に多い部署や、業務内容に不適切な人材配置がないか確認してください。
従業員に配置や待遇に関するアンケートを取り、不満がないか調べるのも有効な方法です。

ワークライフバランスの推進

従業員エンゲージメントの向上・維持の前提として、心身の健康は欠かせません。
従業員の心身の健康を守るには、適切な休息がとれる環境整備が必須です。
この点で従業員のワークライフバランスへの配慮が、従業員エンゲージメント向上・維持に欠かせない要素であるといえるでしょう。

現在、社会構造の変化や価値観の多様化から、ワークライフバランスに配慮した新しい働き方を導入する企業が増えています。

【ワークライフバランスへの配慮となる制度】
・産休
・育児休暇
・テレワーク(在宅勤務)
・フレックスタイム制度
・福利厚生サービスの導入や充実

これらの制度を導入するのも、従業員エンゲージメント向上に有効です。
どの制度を導入するかを検討する際、従業員に事前にアンケートを行うと制度導入の失敗を避けることができます。
ワークライフバランスへの配慮は、従業員とのコミュニケーションを密に行うことが成功の鍵です。

人事評価やインセンティブ制度の整備

従業員エンゲージメントの向上には、適切な人事評価やインセンティブ制度の整備も深く関わります。
自分の働きが正当に評価されていると感じれば、その分従業員エンゲージメントが高くなります。
従業員の意見を取り入れ、透明性の高い人事評価を行うことでエンゲージメントの向上・維持が期待できるでしょう。

人事評価改正の際は、従業員から見てわかりやすく納得できる内容を心がけてください。
人事評価と並行して、インセンティブ制度も整備・充実させましょう。
人事評価に加えて業績に応じた奨学金やスキルアップの費用支給などがあると従業員エンゲージメントの向上に効果的です。

優秀な人材が今以上に実力を伸ばせるような制度を導入してください。
従業員エンゲージメントの向上において、インセンティブ制度は人事評価と同じくらい重要な制度です。
人事評価を改善する場合は、こちらも忘れないようにしましょう。

コミュニケーションを活発化させる

社内の良好な人間関係は、従業員の居心地のよさや帰属意識を高めるのに役立ちます。
良好な人間関係構築のため、コミュニケーションを活発化させるのも従業員エンゲージメントの向上・維持に役立つ対策です。

具体的には、企業が従業員のコミュニケーションをサポートする施策がこれに当たります。

【コミュニケーションをサポートする施策の例】
・新忘年会やランチ会の費用の企業負担
・従業員が気軽にコミュニケーションを取れる環境整備
・社内コミュニケーションツールの導入

このほかにも有効な手段はたくさんあります。
企業や組織ごとに実施可能な、また有効な施策は違いますから、
自社にとって最善の施策は何かを考えながら対策しましょう。

従業員エンゲージメント向上にはツールの活用も有効

従業員エンゲージメントの向上には、ツールの活用も有効です。

従業員エンゲージメントを向上させるための対策の中には、新しい働き方を導入する方法があります。
新しい働き方の中には在宅勤務や時短勤務など、従来とは違い管理が難しく手間がかかる場合もあります。
この手間を軽減するのに役立つのが、クラウド型勤怠システムです。

クラウド型勤怠システムの「VWS 勤怠」は、機種を選ばずに簡単に勤怠打刻入力ができます。
これにより、社内での業務はもちろん、在宅勤務における勤務管理も可能です。
「VWS 勤怠」には「GPS打刻」機能が搭載されているため、不正打刻や打刻漏れも防止できます。

「VWS 勤怠」には従業員エンゲージメント対策をサポートする機能が充実しています。
興味を持たれた方は、こちら からお気軽にご連絡ください。
 
 
従業員エンゲージメント向上にコミュニケーションが必要な場合は、ビジネス用コミュニケーションツールの導入が有効です。
ビジネスチャットツール「JANDI」は、従業員エンゲージメントの向上に役立つ機能が多数搭載されています。
部署やプロジェクトごとにチャット管理ができる「トークルーム」機能は、データ・ファイルのやり取りだけでなく、
簡単なアンケートや気軽な会話に役立つスタンプ機能などがあります。

ビジネス上の会話から普段のちょっとしたコミュニケーションまで、幅広く活用可能です。
「JANDI」には、「VWSサービス」との連携で勤怠管理や申請などの通知ができる機能もあります。
Googleカレンダーなど外部ツールとの連携も可能です。

従業員同士が互いの業務や予定を確認できる環境を整えることで、スムーズなコミュニケーションができる職場づくりをサポートします。
従業員エンゲージメント対策としてコミュニケーションの強化を検討されている方は、ぜひ「JANDI」 をご利用ください。
 

まとめ

従業員エンゲージメントの向上は、企業や組織がこれからの社会に適応・成長するのに欠かせない要素です。
有効な改善策は企業や組織ごとにそれぞれに異なりますから、自社には何が必要かよく考えて対策を講じましょう。

対策前に、従業員エンゲージメントの調査や分析を行うのを忘れないでください。
「株式会社ビジョン」では、従業員エンゲージメント向上に役立つツールを多数ご用意しています。
対策としてツールの導入を検討されている方は、お気軽にご相談ください。
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