【病院・クリニック向け】失敗しない防犯カメラ導入|失敗しない設置場所・選び方を解説

ネットワークカメラ

病院やクリニックは、心身の不調を抱える患者が安心して過ごすべき場所です。そんな環境を守るために、多くの医療機関で防犯カメラの設置が進んでいます。

 

トラブルの抑止や医療機器の管理、不審者対策など、防犯カメラの役割は、想像以上に多彩です。この記事では、病院における防犯カメラの必要性や設置場所、また選び方や注意点まで分かりやすく紹介します。

 

この記事の目次
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なぜ病院に防犯カメラが必要なのか?

なぜ病院に防犯カメラが必要なのかを説明する監視カメラの映像

医療機関は不特定多数の人が出入りする場所であり、患者・スタッフの安全管理やトラブル防止の観点から、防犯カメラの役割は高まっています。

 

盗難や不審者の侵入対策だけでなく、緊急時の対応や医療情報の保全にも関係するため、単なる防犯目的にとどまらない多面的な役割があります。

患者同士・対スタッフのトラブル防止 

病院内では、待ち時間や治療への不安から、スタッフへの暴言やクレームが発生することも珍しくありません。そんなときに防犯カメラが設置されていれば、トラブルを未然に防ぐ抑止力として機能します。

 

万が一問題が起きてしまった場合でも、録画映像が証拠となり、事実関係を正確に把握する助けとなります。職員を理不尽なクレームから守り、同時に他の患者への迷惑行為も抑制できる効果が期待できるのです。

 

誰もが安心して過ごせる院内環境を維持するために、防犯カメラは重要な役割を果たします。

薬品や医療機材の盗難抑止

病院では、高価な医療機器や薬品が多く管理されており、盗難リスクは常に存在します。防犯カメラが設置されていれば、万が一の被害が起きた際にも状況の追跡が容易となります。

 

薬品は転売価値が高く、意図的に狙われることもありますが、防犯カメラの存在が抑止力となり、内部不正の防止にも効果を発揮するでしょう。

 

日々の在庫管理とあわせて、防犯カメラによる監視体制を敷くことで、セキュリティレベルを一段階高めることができます。

緊急時(転倒・急変)対応の強化

院内で患者が転倒したり、急変するような事態が発生したとき、防犯カメラの映像が状況把握の手がかりになります。特に無人の廊下やトイレ付近などでは、発見が遅れるリスクもあるため、監視が及んでいることの安心感は大きいものです。

 

録画された映像があれば、発生時刻や場所、周囲の状況を正確に確認でき、医療スタッフが迅速に対応しやすくなります。また、対応の記録として活用できれば、後日の振り返りやインシデント報告にも大いに役立つでしょう。

 

防犯目的を超えて、安全管理の補助ツールとして防犯カメラを位置づけることが、医療現場においては非常に有効です。

不審者の侵入を察知

夜間や人の出入りが少ない時間帯や曜日は、不審者の侵入リスクが高まります。病院は出入口が多く、死角になりやすい場所が存在するため、監視の目が行き届かない空間が生まれやすくなります。

 

防犯カメラを設置しておけば、リアルタイムでの監視やアラート連携によって、侵入を早期に察知することが可能です。映像記録が残っていれば、万が一被害が出た場合でも早期の対応ができます。

 

来院者の安全だけでなく、スタッフの勤務環境を守る意味でも、不審者対策は欠かせません。カメラは目の届かないところを補う存在として、病院全体の安心感を支えてくれます。

カルテ改ざん防止

紙カルテや一部の電子カルテ端末がある場所は、意図せぬ閲覧や情報改ざんのリスクもゼロではありません。防犯カメラによって出入りや操作の記録が残ることで、情報の保護に役立ちます。

 

とりわけ個人情報の取り扱いに厳しい医療現場では、物理的なセキュリティの強化が重要視されます。カメラの存在があることで、「誰が・いつ・どこで」端末に触れたかを外部から記録することが可能です。

 

情報漏洩や改ざんが起きた際にも、客観的な記録があることで早期対応と原因特定が容易となります。

病院・クリニックの効果的な防犯カメラ設置場所

病院・クリニックの防犯カメラの効果的な設置場所を説明する防犯カメラ

病院やクリニックでは、防犯カメラを単に設置するだけでは十分とはいえません。施設内外のどこに設置するかによって、防犯・安全管理の効果は大きく変わってきます。ここでは、主な設置場所6つとその目的について解説します。

出入口

出入口は最も基本的な設置ポイントです。患者や来訪者、スタッフなど、全ての人が通る場所であり、トラブルの抑止や入退室の記録にも役立ちます。特に深夜帯や休日対応を行う医療施設では、防犯上の要所となります。

 

カメラを設置することで、不審者の侵入や出入りの異常をいち早く察知できるでしょう。記録映像は、万一トラブルが発生した際の証拠としても活用できます。

 

屋外に設置する際は、防塵・防水性能(IPで表記される)や夜間の撮影性能も重視してください。照明との組み合わせにより、視認性を高める工夫も効果的です。

受付窓口

受付窓口は、患者と最初に接する場所であり、クレームやトラブルが発生しやすいエリアです。防犯カメラを設置することで、応対の様子を記録に残すことができ、事実確認やトラブル解決に役立ちます。

 

また、金銭の受け渡しや保険証・身分証の取り扱いが行われる場所でもあるため、誤認や紛失といった問題の抑止にも役立つはずです。

 

設置にあたっては、威圧感を与えないようドーム型カメラや目立たない機種を選ぶと良いでしょう。プライバシーへの配慮も忘れず、掲示によるカメラの存在周知が必要です。

 

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廊下

院内の主要な廊下は、病室や診察室、各部署を繋ぐ動線です。ここにカメラを設置することで、不審者の侵入経路や移動状況を把握し、院内全体のセキュリティレベルを高められます。

 

人目が少ない場所での患者の転倒といった、万が一の事故の早期発見にも役立つでしょう。

 

また、廊下は死角が生まれやすい場所でもあり、夜間には不審者の侵入経路にもなり得ます。広範囲をカバーできる広角カメラや、夜間の赤外線撮影対応機種が適しています。

 

複数台でカバーする際には、映像の連続性や死角のない配置を意識することが大切です。安全性と記録精度の両立を目指した設計が求められます。

駐車場

病院の敷地外に近い場所にある駐車場は、不審者の出入りや車上荒らしなどのリスクが潜むエリアです。人目が届きにくいため、防犯カメラの設置によって一定の抑止力が期待できます。

 

夜間や雨天時など視界が悪くなるタイミングでは、明るさ補正や暗所対応に優れたカメラが効果を発揮します。患者や職員が安心して利用できる環境を整えるうえでも、駐車場は重要なポイントです。

 

また、交通事故や接触トラブルが起きた際の証拠映像としても機能します。施設側の説明責任を果たすうえでも、駐車場はカメラ設置の優先度が高い場所です。

薬局

院内に薬局が併設されている場合、そのエリアは高価な薬剤や個人情報を扱う関係上、防犯対策が必須といえます。カメラの設置により、盗難や誤配薬、内部不正などを抑止することが可能です。

 

薬の出し間違いや対応の行き違いがあった際、記録映像が確認材料となることもあります。特に調剤カウンター付近では、スタッフと患者双方のやりとりを記録することで、安全性の向上が図れます。

 

設置にあたっては、薬剤の取り扱いエリアを見渡せる位置に設けると効果的です。レイアウトによっては天井付近からの俯瞰撮影が有効でしょう。

ナースステーション

ナースステーションは、スタッフが常駐し、患者の情報や医療記録に触れる拠点です。外部からの侵入や盗難、情報の持ち出しといったリスクを防ぐためにも、防犯カメラの設置が有効です。

 

また、スタッフ同士や患者とのやり取りを記録することで、万が一のトラブル時に経緯を確認できるという安心感があります。看護記録の信頼性維持にもつながります。

 

ただし、プライバシー配慮の観点から、設置位置や角度には十分な検討が必要です。映像が限定的に使用されるよう運用ルールを定めることで、スタッフからの理解も得やすくなります。

病院における防犯カメラの選び方

病院における防犯カメラの選び方を説明する設計図と防犯カメラ

防犯カメラには様々な種類や機能があり、どれを選べば良いか迷うかもしれません。ポイントは、設置する場所の環境や、撮影する目的(人物の顔を特定したい、全体の様子を見たいなど)に合わせて、最適な性能のカメラを選ぶことです。ここでは、病院でカメラを選ぶ際の3つの観点について解説します。

カメラの種類

防犯カメラといっても、その種類はさまざまです。適した機種を選ぶには、それぞれの特徴を理解したうえで、設置目的や場所に合うものを見極めてください。

 

よく使われるのが、ドーム型とバレット型です。ドーム型は天井に設置するタイプで、見た目が目立ちにくく、患者やスタッフに圧迫感を与えにくい点がメリットです。一方で、屋外や広範囲の監視には、遠くまで撮影できるバレット型が適しています。

 

また、カメラが首を振って360度回転するようなタイプもあります。ネットワークカメラ「VWS Cam」なら、設置もドーム型、バレット型に加え、コンパクトで机などにポンと設置できるタイプもあり、置き場所に困りません。

 

さらに、可動式で広範囲をカバーできるPTZカメラや、魚眼レンズタイプも選択肢に入ります。設置環境や用途によって、最適な形状・機能の組み合わせを検討しましょう。

夜間撮影機能

病院では、深夜帯や照明の届かない場所でも録画を続ける必要があります。特に駐車場や外周、薄暗い廊下などでは、暗視性能が映像の有効性を左右します。

 

赤外線照射(IR)によるナイトビジョン機能や、低照度でもカラー撮影が可能な機種など、目的に応じた仕様を選びましょう。最近では、暗闇でもカラー撮影可能といった高性能モデルも普及しています。

 

夜間対応力は、カメラの価格帯にも大きく関係しますが、防犯性能の要ともいえる部分です。設置場所ごとに必要な明るさや撮影距離を想定しながら、スペックを比較検討しましょう。

遠隔監視機能

近年の防犯カメラでは、インターネット回線を通じて、離れた場所から映像を確認できる遠隔監視機能が標準的になっています。

 

こうした機能があれば、院内の事務室や防災センターからはもちろん、院長や事務長が自宅や外出先からでも、スマートフォンやパソコンでリアルタイムの映像を確認できるのです。

 

夜間に警報が作動した際などに、現場に駆けつける前に状況を把握できるため、効果的な初動対応につながります。運用の柔軟性が格段に向上する便利な機能です。

防犯カメラの費用を抑える方法

防犯カメラの費用を抑える方法を計算する電卓

防犯カメラの導入には一定の費用がかかるものの、リースやレンタル、補助金制度を活用することで、初期負担を抑えることもできます。

リース・レンタルの活用

防犯カメラを購入するとなると、機器代や設置費用などでまとまったコストが発生します。そのため初期費用を抑えたい場合には、リースやレンタルの活用が有効な選択肢です。

 

リース契約では、毎月一定額の支払いで最新機種のカメラを導入でき、メンテナンスがセットになっていることもあります。保守対応込みのプランを選べば、管理の手間も減らせます。

 

また、レンタルであれば短期間の運用にも対応しやすく、施設の運営方針や予算に応じて柔軟に導入できるのが魅力です。購入と比較してトータルコストを見極めましょう。

 

合わせて読みたい防犯カメラはリースとレンタルどちらがお得?失敗しない選び方のコツ

活用できる補助金・助成金

防犯体制の強化を支援するため、国や地方自治体などが、防犯カメラの設置費用の一部を補助する制度を設けている場合があります。

 

こうした補助金・助成金は、地域によって内容や応募期間、対象となる条件が異なります。まずは、病院が所在する自治体(都道府県や市区町村)のウェブサイトや、地域の商工会議所の情報を確認してみましょう。

防犯カメラ設置の注意点

防犯カメラ設置の注意点を示す拡大鏡と注意マーク

防犯カメラを設置する際は、ただ機器を取り付ければ良いというわけではありません。多くの人が利用する病院では、プライバシーなどに最大限配慮することが欠かせません。患者や職員からの信頼を得るために、押さえておきたい3つの注意点を見ていきましょう。

プライバシーを守る

防犯カメラの設置において、細心の注意を払うべきなのがプライバシーの保護です。防犯という目的を達成するために、個人のプライバシーが不当に侵害されることがあってはなりません。

 

具体的には、診察室や病室、トイレ、更衣室といった、プライバシーが特に重視される空間には、原則としてカメラを設置すべきではありません。

 

また、廊下などに設置する場合でも、病室の内部が映り込まないようにするなど、カメラの向きや画角には最配慮が必要です。設置業者と綿密に打ち合わせを行いましょう。

 

合わせて読みたい知らないとトラブルに?防犯カメラの撮影範囲で押さえるべき注意事項

カメラ設置を周知する

防犯カメラを設置する際は、その存在と目的を院内にいる方々へ周知することが大切です。知らないうちに撮影されているという状況は、患者や職員に不要な不安や不信感を与えかねません。

 

最も一般的な方法は、院内の出入口やカメラの設置場所付近に、「防犯カメラ作動中」といった文言を記載したステッカーや案内板を掲示することです。誰の目にも分かりやすく知らせましょう。

 

こうした告知は、プライバシーへの配慮を周知すると同時に、カメラの存在を意識させることで、犯罪やトラブルの抑止効果をさらに高めることにも寄与します。

運用ルールを決めておく

カメラを設置したら、その映像データを誰が、いつ、どのように取り扱うのか、明確な運用ルールを定めておくことが不可欠です。ルールがないままでは、映像の不適切な利用や情報漏洩のリスクがあります。

 

例えば、「映像を閲覧できるのは事務長と院長のみ」「トラブル発生時など、正当な理由がある場合にのみ閲覧する」「保存期間は2週間とする」といった具体的なルールを文書で定めます。

 

こうしたルールを策定し、関係者で共有・遵守することが、個人情報を適切に保護し、防犯カメラを正しく運用するための基盤となります。設置と運用は必ずセットで考えましょう。

まとめ

病院やクリニックにおける防犯カメラの導入は、単なる防犯対策にとどまらず、患者の安全や職員の安心につながる大切な取り組みです。設置場所や機能選び、運用ルールまでしっかり検討すれば、トラブルの抑止やスムーズな対応が実現できます。

 

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