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勤務間インターバル制度とは?導入のメリット・デメリットについて解説

作成者: vws_ad0523|Jan 10, 2021 11:00:27 PM

企業が働き方改革や健康経営を実践するためには、勤務間インターバル制度を理解しておくことが重要です。

 

勤務間インターバル制度とは、2019年4月から施行された働き方改革関連法に基づき、労働時間等設定改善法が改正されて定められた制度で、社員の終業後から次の始業までに一定の時間を設けることで労働者の休息時間を確保する制度のことです。

 

特に、フレックス勤務体系など変動制の勤務時間を採用している企業においては、勤務間インターバルを意識していないことにより、社員に健康リスクが生じてしまったり、モチベーションの低下が生じたりするリスクが考えられます。

 

この記事では、勤務間インターバルについて分かりやすく解説します。

この記事の目次
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勤務間インターバル制度とは

 

勤務間インターバル制度は、社員の心身の健康を守る意味でとても重要な意味を持つ制度です。

まずは、全体的な概要について解説します。

1-1.  勤務間インターバル制度の概要

勤務間インターバル制度とは、社員の睡眠時間や休息時間の確保のために、前日の終業から翌日の始業開始までに一定の時間を設けることを社員に義務付ける制度です。

 

勤務間の休息が短く十分な休息時間が確保できないと、例え「18時間・週40時間以内」の勤務時間の原則が守られていたとしても、負荷が集中して社員が心身のバランスを崩してしまうリスクが考えられます。

 

社員のワーク・ライフ・バランスの改善や健康経営にもつながる勤務間インターバル制度は、働き方関連法案の一つに位置付けられています。

 

政府は、2020年までに全体の10%の企業が導入することを数値目標に設定していますが、「令和2年就労条件総合調査 結果の概況」によると、導入率は4.2%にとどまっています。

 

参考:厚生労働省「令和2年就労条件総合調査 結果の概況

https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/20/index.html

1-2.  あくまでも事業主の努力義務

導入率が4.2%にとどまっていることからも分かる通り、勤務間インターバル制度は全ての企業に適用される制度ではなく、あくまでも努力義務の位置づけです。

 

2020年12月時点においては、制度に法的な拘束力はなく、以下のいずれのケースにおいても罰則を設ける規定はありません。

 

①勤務間インターバル制度を導入していない企業

②勤務間インターバル制度を導入しているものの制度が守られてないケース

 

しかしながら「働き方改革」や「健康経営」が重視される現状において、勤務間インターバルの概要を知り、取り組むことは非常に重要です。

1-3.  中小企業は助成金が得られる可能性あり

令和2年度には、政府から中小企業に対して、一定の条件のもとに勤務間インターバル導入のための取り組みに対して、助成金が出されました。

 

(主な助成金対象となる取り組み)

・勤務間インターバル導入のための労務管理者への研修

・社員に対する研修・周知

・外部専門家によるコンサルティング

・労務管理ソフトの導入

 

これらの取り組みに対して、3/4の費用(上限あり)が適用されます。

 

令和2年度の募集は既に終了していますが、今後も同様の補助金が適用される可能性があるため、行政の動向をチェックしておくとよいでしょう。

勤務間インターバル制度のメリット・デメリット

働き方改革や健康経営の重要性はさまざまな箇所で議論されていますが、勤務間インターバル制度についてはあまりチェックされていない方も多いかもしれません。

導入の判断材料にするためにも、メリットとデメリットについてチェックしてみましょう。

2-1.  メリット

勤務間インターバル制度を導入した場合に得られる主なメリットは次の通りです。

 

・社員の健康維持・ライフバランス維持

・ライフ・ワーク・バランスの実現により、人材定着につながる

・社員が高パフォーマンスを発揮し、生産性向上につながる

 

働き方改革や健康経営に共通していえることですが、社員の健康やストレス状態について企業が配慮・対策をすることで、企業の業績や長期的な成長にもつながります。

2-2.  デメリット

一方、勤務間インターバルの導入については、次のデメリットが考えられます。

 

・勤務間インターバル制度を守らない社員に対してどのように対処をするか、時間をカウントするツールは何を使うかなど、新たな手間がかかる

・時間的・金銭的に一定の投資が必要になる

 

特に、勤務間インターバル制度を守れなかった社員の対処については、必要な仕事をおこなったにもかかわらず厳しい対応をすると、社員のモチベーションの低下につながる可能性があります。

 

せっかく導入をするからには、効率よく導入をおこない、社員がメリットを実感できるように対処することが大切です。

勤務間インターバル制度の導入には「VWS勤怠」がおすすめ

勤務間インターバル制度のデメリットの対処法の一つが、勤怠管理ツールを利用することです。

 

勤怠管理ツールを利用すると、勤務時間が簡単に管理できるため、労務管理スタッフ側での面倒な手続きや集計などがかからないためです。

 

勤怠管理ツールにはさまざまな種類がありますが、特におすすめしたいのが「VWS勤怠」です。

 

VWS勤怠」をおすすめするポイントは以下の3点です。

 

1アカウントあたり220円(税込み)~導入可能

・手間をかけずに手軽に導入できる

・労働時間を正確に管理できる

 

VWS勤怠」は使い勝手にこだわって設計したツールであるため、ユーザーである社員の方にとっても労務管理スタッフの方にとっても、操作方法理解などの負担の少ないツールです。

 

初期費用のかからないクラウド型のオンラインツールであり、1アカウントあたり220円(税込み)~と低価格で利用が可能なので、あらゆる規模の業態の企業におすすめのツールです。

まとめ

勤務間インターバル制度は、終業と次の始業との間に一定時間を設けることで、社員の休息時間を確保するための制度です。

まとまった休息をとることで、社員は身体の面でもメンタルの面でもリフレッシュすることが可能になります。

 

勤務間インターバル制度は努力義務制度であるため、現時点では違反をしたり導入しなかったりしても何の罰則もありません。

しかし、注目度の高い働き方改革関連法案の一つとして位置づけられていることや、導入により生産性向上の期待ができることを踏まえると、積極的に導入すべき制度であるともいえます。

 

勤務間インターバル制度を導入する際にネックになりうるのが、導入時の手間と管理の煩雑さです。

しかしながら、勤怠管理ツール「VWS勤怠」を導入することで、煩わしい勤怠管理業務を手軽に管理ができます。

勤務間インターバル制度だけではなく、変形労働時間制度や有休消化などさまざまな制度に対応しているので、興味のある方はぜひチェックしてください。

 

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