ネットワークカメラがWi-Fiに接続できない?原因と対処法を詳しく解説
ネットワークカメラは、オフィスや自宅のセキュリティ対策に欠かせないツールですが、Wi-Fi接続が不安定になることもしばしば。
せっかく導入したカメラがうまく機能しないと、監視の意味が薄れてしまいます。本記事では、ネットワークカメラがWi-Fiに接続できない原因とその解決方法を詳しく解説します。
また、これからネットワークカメラの導入を検討されている方には「VWS Cam」をおすすめしています。記事を読み終えたら、ぜひ参考にしてください。
ネットワークカメラの接続方式
ネットワークカメラの接続方式には、Wi-Fi方式、有線LAN方式、SIM方式の3つの主要な方式があります。それぞれの方式は異なる特徴を持ち、設置環境や用途に応じて選択します。
Wi-Fi方式
Wi-Fi方式のネットワークカメラは、無線LANを利用してインターネットに接続します。Wi-Fi方式は、配線が不要で設置が比較的簡単であることが魅力です。無線LANルーターの範囲内であれば自由にカメラを設置できるため、建物のレイアウトや配線の難しさに左右されず、室内や屋外など柔軟に利用できます。
ただし、Wi-Fiの電波範囲や通信状況によって映像が途切れたり、遅延が発生したりする可能性があるため、電波の届く範囲にカメラを設置する必要があります。
有線LAN方式
有線LAN方式のネットワークカメラは、ケーブルを使って直接インターネットに接続します。この方式は、Wi-Fi方式と比較して安定した通信を提供できるのが大きなメリットです。特に、ネットワークの混雑や電波干渉の影響を受けず、常にスムーズな映像を確認できます。
また、電源供給とデータ通信を同時に行うPoE(Power over Ethernet)対応のカメラであれば、電源ケーブルの設置も不要になり、配線がさらに簡便になります。ただし、設置場所によっては長い配線が必要になり、取り回しに制約が生じることがあるのがデメリットです。
SiM方式
SIM方式のネットワークカメラは、SIMカードを挿入して4G LTE回線を使用してインターネットに接続します。SIM方式は、Wi-Fiや有線LANが利用できない場所でも、携帯電話回線があれば設置可能な点が最大の特徴です。
例えば、遠隔地や屋外の監視が必要な場所、工事現場や移動が頻繁な業務において活用できます。また、電源さえ確保できれば設置が非常に容易で、通信エリア内であれば場所に縛られません。
ただし、通信費が発生するため、利用するデータ量や回線契約の内容によっては通信制限がかかり、正常に映像が見られなくなる可能性もあります。
ネットワークカメラがWi-Fiに接続できない原因
ネットワークカメラがWi-Fiに接続できない場合、いくつかの原因が考えられます。それぞれの問題には異なる対処方法が必要ですが、基本的なトラブルシューティングとして押さえておきたい点を詳しく説明します。
ネットワークカメラの電源が入っていない
まず、最も基本的な原因として、ネットワークカメラの電源が入っていない可能性があります。カメラ本体に電源が供給されていないと、当然ながらWi-Fiに接続することができません。
電源アダプターがしっかりコンセントに接続されているか、またはバッテリータイプのカメラであれば、バッテリーが十分に充電されているかを確認することが必要です。多くの場合、電源ランプが点灯しているかどうかをチェックすることで、カメラ自体が正しく作動しているか確認できます。
Wi-Fi強度が不安定
ネットワークカメラがWi-Fiに接続できない、または接続が不安定になる原因のひとつとして、Wi-Fi強度が不足して不安定である問題が挙げられます。
Wi-Fiの電波は、ルーターから離れるほど弱くなり、壁や家具、その他の障害物によってもさらに減衰します。このため、カメラを設置している場所がルーターから遠い場合や、間に厚い壁や金属製の物体がある場合、Wi-Fi信号が十分に届かず、接続が途切れやすくなるのです。
Wi-Fi強度を高めるためには、物理的にネットワークカメラをルーターの近い場所に設置することのほか、Wi-Fiの中継器やメッシュWi-Fiシステムを導入して、電波の届きにくい場所でも強力なWi-Fi信号を確保するようにする手段があります。
ネットワーク設定が間違っている
ネットワーク設定が間違っているケースもよく見られます。カメラの設定画面で、SSID(Wi-Fiネットワーク名)が正しく選択されているか、また、Wi-Fiパスワードが正確に入力されているかをあらためて確認しましょう。
パスワードが間違っている場合、カメラは接続を試みるものの、認証に失敗してWi-Fiに接続できなくなります。また、ルーターの設定によっては、特定の機器が接続できないように制限されている場合もありますので、その点も確認が必要です。
さらに、多くのネットワークカメラは対応している周波数帯が2.4GHz帯のみとなるため、この選択が間違っていないかも再確認の候補となります。
ファームウェアが更新されていない
ファームウェア(ソフトウェア)が更新されていない場合も問題が発生する原因です。ネットワークカメラのファームウェアは、定期的に新しい機能の追加やバグの修正、セキュリティの向上などのために更新されます。
古いファームウェアでは、現在のWi-Fi規格やセキュリティプロトコルに対応できないことがあり、Wi-Fiに接続できない状況が生じることがあります。
ファームウェアの更新がないかを確認し、もしあれば最新版にアップデートしましょう。また、ネットワークカメラだけでなく、映像を確認するためのスマートフォンやパソコン側のソフトウェアやアプリケーションにも更新がないかを確かめてください。
機器が故障している
最後に、機器が故障している可能性も考慮する必要があります。上記のすべての確認を行っても問題が解決しない場合、カメラ本体や、ルーターなどその他の関連機器に物理的な故障がある可能性があります。
このような場合、製造元のサポートに連絡して修理や交換を検討する必要があるかもしれません。
ネットワークカメラがWi-Fiに接続できないときの対処法
ネットワークカメラがWi-Fiに接続できない場合に試したい対処法を紹介します。製造元のサポートに相談しても、まずこれらを確認するように指示されることが多いため、あらかじめ試みておくとスムーズです。
機器を再起動する
まず、最初に試したいのが、機器の再起動です。言うまでもないかもしれませんが、再起動とは一度機器の電源を切り、その後再び電源を入れ直す作業を指します。
ネットワークカメラ自体やルーター、モデムは、長時間使用していると動作が不安定になることがあります。再起動することで、ネットワークの設定や接続の問題がリセットされ、再び正常に接続できることが多いです。
カメラ本体の電源を一度オフにし、数秒待ってから再度オンにするか、ルーターとモデムも含めてすべての機器を再起動することを試みましょう。
ケーブルを挿入し直す
ケーブルを挿入し直すという対処法も考えられます。ネットワークカメラがLANケーブルで接続されている場合、ケーブルがしっかりと差し込まれていない、または緩んでいると、接続が不安定になります。
LANケーブルを一度抜き、しっかりと再度挿入してみましょう。そうすると、接触不良の問題が解消され、Wi-Fi接続が安定する場合があります。また、ケーブル自体が破損していることも考えられるため、別のケーブルを使用してみるのも良い方法です。
ハブやルーターを確認する
ハブやルーターの状態も、見直したい項目のひとつです。これらの機器が正しく動作していない場合、カメラはWi-Fiに接続できません。ルーターのインジケーターランプを確認し、正常にインターネット接続が確立されているかどうかを確認しましょう。
また、ハブを経由している場合、ハブ自体に問題があることも考えられるため、一度ネットワークカメラを直接ルーターに接続して動作を確認してみましょう。
ルーターの設定を再度確認し、カメラを接続するために必要なWi-Fiネットワークが正しく設定されているかどうかも合わせて確認しておきます。
別のネットワークから接続してみる
別のネットワークから接続してみるという方法もあります。Wi-Fiの設定やルーターの不具合が原因で接続できない場合、他のWi-Fiネットワークに接続することで、問題がカメラ側かネットワーク側かを切り分けることができます。
また、携帯電話のテザリング機能を利用してカメラを一時的に接続し、Wi-Fi自体の問題を検証することも可能です。
上記を試して別のネットワークには問題なく接続できる場合、カメラ側ではなくネットワーク側にあると判明するため、ルーターやWi-Fi設定の見直しが必要となります。
ルーターとの距離を調整する
Wi-Fi電波は距離や障害物によって弱くなり、カメラがルーターから遠すぎると接続が不安定になります。カメラをルーターに近づけることで、Wi-Fi信号が強まり、接続が安定することが期待されます。ルーターにアンテナが装備されているタイプなら、アンテナの向きも調整してみましょう。
また、電子レンジやコードレス電話など、Wi-Fi信号に干渉する可能性のある機器からカメラを離すことも有効です。さらに、前述したように、Wi-Fi中継器やメッシュWi-Fiを導入し、カメラとルーターの距離が離れていてもWi-Fi強度を維持する方法も効果的です。
ID・パスワードを再確認する
繰り返しになりますが、Wi-Fiのネットワーク名(SSID)やパスワードが正しく入力されていないと、接続ができません。特にパスワードは、大文字・小文字や記号が含まれている場合が多いため、正確に入力することが求められます。
パスワード入力時は、外部から盗み見られないよう黒塗りで表示されることが多いです。そのため、正確に文字列を入力しているつもりでも間違っていることがあります。特に、大文字・小文字の入力ミスが多発します。
そのような際は、一度メモアプリなどにパスワードを入力してから、これをコピー&ペーストして入力すると確実です。
まとめ
ネットワークカメラのWi-Fi接続問題は、多くの場合、適切な対処法で解決できます。本記事では、ネットワークカメラの接続方式の特徴を理解し、Wi-Fi接続ができない原因を特定する方法を解説しました。
Wi-Fi電波が弱い場合は、ルーターの位置を調整したり、中継器を導入することで改善が見込めます。また、ファームウェアの更新も確認しておきましょう。それでも解決しない場合は、機器の故障の可能性があるため、メーカーサポートに問い合わせることをおすすめします。
また、新たにネットワークカメラの導入を検討されているなら、初期費用不要で月額1,100円から導入可能な「VWS Cam」をお試しください。さまざまな業種・業態の企業様から好評をいただいておりますので、こちらもぜひチェックしてみてください。