デジタルノマドに適した仕事とは?メリット・デメリット・必須ツールも紹介

働き方改革
デジタルノマドという新しい働き方が、世界中で注目を集めています。自由な仕事スタイル、あるいは生き方そのものとして憧れを抱いている人もいるでしょう。
 
また、リモートワークなどフレキシブルな勤務形態が普及し始めている昨今においては、デジタルノマドでなくともその働き方は注目に値します。
 
本記事では、デジタルノマドに適した仕事や、デジタルノマドのメリット・デメリットについて解説し、最後にはこの働き方を支えるツールについて説明します。
 
場所や時間の制約がないデジタルノマドの全体像を明らかにするとともに、その自由な仕事スタイルの基盤となるツールについて理解を深め、新しい働き方について考えてみましょう。

デジタルノマドとは

デジタルノマド 仕事
ノマド(nomad)とは、英語で遊牧民を意味する言葉です。遊牧民が定住地を持たずに移動しながら生活を送るように、特定の場所・時間に縛られない自由な働き方をノマドと呼ぶようになりました。ノマドスタイルで働く人のことをノマドワーカーといいます。
 
デジタルノマドとは、デジタル領域の仕事でノマドをする人を指します。パソコンをはじめとするデジタルデバイスとインターネット環境があれば、どこでもリモートワークをして働けるのがデジタルノマドの大きな特徴です。
 
デジタルノマドには高所得者が多く、長期滞在する土地への経済効果も見込まれることから各国でデジタルノマド誘致の政策が繰り広げられています。日本でもこの波に乗るべく、2024年4月1日から「デジタルノマド」ビザ制度が開始されました。
 
 

デジタルノマドに適した仕事とは

デジタルノマド 仕事
デジタルノマドとして生活をするには、場所に依存しない仕事を選ぶことが重要です。インターネットを基盤とする仕事はデジタルノマドにうってつけであり、WebライターやWebデザイナー、Webマーケターなどがその典型的な例です。
 
これらの仕事はオンライン環境で完結できるため、世界中どこからでもアクセスし、作業を行うことができます。では、これらの仕事はどのような内容なのか解説します。

Webライター

Webライターとは、Web媒体に掲載される記事を執筆する人を指します。企業が運営するWebサイトにコラム記事やブログ記事を書き、多くの場合、文字単価で報酬を得ています。
 
Webライターは文章を書くという点では紙媒体のライターと同じですが、Webという特性を理解したライティングが求められ、特にSEOの知識が問われることが多いです。
 
SEOとは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略称で、検索エンジンの検索結果でなるべく上位にランクインすることを意味します。

Webデザイナー

Webデザイナーとは、Webサイトのデザイン・制作を行う人であり、クライアントの要望に応じてWebサイトを形にするのが仕事です。
 
Webデザイナーの仕事は、まずクライアントからどのようなWebサイトにしたいのかをヒアリングすることから始まります。Webサイトのコンセプトやターゲット層、目的などを共有し、この内容を大まかな設計図に落とし込みます。
 
このような設計図のことをワイヤフレームといい、これを元にして具体的なデザインを行うのがWebデザイナーの仕事のメインです。Adobe社のIllustratorやPhotoshopなどのグラフィックソフトを使ってデザインを作成します。
 
その後、デザインに基づいてCSSやHTMLなどのコーディングを経て、Webサイトが完成します。

Webマーケター

Webマーケターとは、WebサイトやさまざまなWebツールを利用して企業の集客や売上アップ、ブランドイメージ向上などを目指してマーケティングの仕事を担う人です。
 
厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によると、「Webを利用した市場調査、広告出稿、商取引の分析などのマーケティング活動を行う」仕事であると紹介されています。
 
Webマーケターのより具体的な仕事内容として、Webサイト運営やWeb広告の出稿、SNSの運用などが挙げられます。また、動画サイトやメールマガジンなどもWebマーケターが取り扱う媒体です。
 
Webマーケターの給与水準は比較的高い水準にあるため、スキルを身につければデジタルノマドをしやすい仕事であるといえるでしょう。

デジタルノマドのメリット

デジタルノマド 仕事
デジタルノマドにとってオフィスや定時という概念は存在せず、世界中どこでも、どんな時間でも働ける自由があります。そのため、新しい経験をする機会も大幅に増えます。
 
このようなデジタルノマドのメリットについて説明します。

時間に縛られなくなる

デジタルノマドの大きなメリットのひとつが、極めてフレキシブルな時間の使い方ができる点です。毎日決まった時間にオフィスへ出社する必要がなく、仕事時間は自分で決められます。
 
朝早くから仕事を始め、昼過ぎにはその日の業務を終わらせることができる一方で、昼から仕事を開始して夜中まで取り組むような稼働もできます。
 
こうした時間の制約が少ない働き方は、毎朝早い時間帯に出社するのが苦手な人や、通勤時間を減らして自分の時間を増やしたい人などに向いているでしょう。

場所に縛られなくなる

デジタルノマドのもうひとつの主なメリットが、働く場所にとらわれなくなる点です。
 
デジタルノマドはリモートワークで仕事をするためパソコンとインターネット環境さえあればどこでも仕事ができます。カフェの活気ある雰囲気の中でインスピレーションを受けたり、静かなコワーキングスペースで集中して仕事をしたりと、その日の気分やタスクに最適な環境を選ぶことができるのです。
 
また、オフィスに縛られることなく、上司や同僚と毎日顔を合わせるストレスから解放されることも、デジタルノマドの大きなメリットです。自分自身のペースで仕事を進めることができるため、ワークライフバランスを高めやすいといえるでしょう。

新しい経験ができる

新しい経験をする機会が非常に多くなることも、デジタルノマドとして働くメリットです。デジタルノマドとしての働き方は地理的な制約から解放されるため、仕事をしながら世界を旅することができるようになります。
 
訪れたことのない国で異なる文化に触れれば、日常では得られない多様な視点を身につけることができます。また、世界中の人々との出会いは、異文化交流の機会となり、新たなビジネスチャンスを生み出すこともあるでしょう。
 
未知の状況に直面することで、自己解決能力や適応力が自然と磨かれるのも、旅の醍醐味です。
 
さらには、さまざまな地域での生活は新しい言語や技術、業界知識など個人のスキルセットを広げる絶好のチャンスともなります。

デジタルノマドのデメリット

デジタルノマド 仕事
デジタルノマドは非常に自由度の高い働き方であり、時間や場所に縛られずに業務を遂行できます。しかし、その高い自由さゆえの苦労もまたあるのです。
 
ここでは、デジタルノマドのデメリットについて説明します。

全てが自己管理となる

時間・場所の束縛から解放されるといえば聞こえは良いですが、裏を返せばそれらを全て自分自身で決定し、管理しなければならないことを意味します。
 
出社の必要がないため好きな場所で時間から仕事を始められますが、オフィスの存在や始業時間という強制力が働かなければ、規則正しい生活リズムを構築するのが難しい場合もあるでしょう。
 
不規則な生活が続いて仕事に集中できなければ、生産性が下がり、収入に直接影響を及ぼすこともあります。
 
このように自由であるからこそ、その都度自分の強い意志で決定し、自分を律することができなければデジタルノマドの生活スタイルを継続することは困難となります。

インターネットがないと仕事ができない

デジタルノマドはオンラインでの仕事が基本となるため、安定したインターネット環境なしには仕事が成り立ちません。
 
世界中どこでも仕事ができるのは魅力ですが、インフラが未整備な地域を訪れた場合、インターネットの速度が遅い、または接続が不安定であることが仕事の生産性に大きく影響を及ぼします。
 
さらに、インターネットが完全に利用不可能な場合、重要な会議に参加できなかったり、締め切りに間に合わせるための作業ができなかったりすることもあるでしょう。
 
このように、デジタルノマドはインターネットへの依存度が非常に高いため、作業環境を選ぶ際には常にネットワークの状況を考慮しなければならず、これが仕事の自由を制限する要因となることがあります。

収入が不安定になりやすい

多くのデジタルノマドはフリーランスや契約ベースで働いており、会社員のような定期的な給与が保証されません。そのためプロジェクトが途切れたり、クライアントからの依頼が減少したりすると、収入に直撃します。
 
新しいクライアントを獲得するための営業活動には時間と労力がかかり、これが一時的に仕事をする時間を奪い、さらに収入を減少させる原因ともなります。
 
このように安定した仕事が得られるとは限らず、長期的な財務計画を立てにくいため、デジタルノマドは経済的に不安定となりやすい側面があるのです。

デジタルノマドの仕事に必須となるツール

デジタルノマド 仕事
デジタルノマドには、円滑な仕事をする上で欠かせないツールがいくつかあります。特にパソコンをはじめ、ビジネスチャットツール、ビデオ会議ツールは遠隔地から仕事をする際には必須ツールといえます。
 
では、これらデジタルノマドの仕事には不可欠なツールについて解説します。

パソコン

デジタルノマドにとってパソコンは、仕事を行う上でなくてはならない存在です。デジタルノマドの業務は主にデジタルベースであり、インターネットを介して行われるため、パソコンが仕事を遂行する上で最も基本的なツールとなるからです。
 
パソコンがあれば、世界中どこからでもクラウド上のデータにアクセスしたり、チャットでコミュニケーションを取ったり、オンラインミーティングに参加したりすることができます。
 
また、デジタルノマドが仕事に使うパソコンは、コンパクトで高性能であることが理想です。軽量で持ち運びしやすいパソコンは気軽にバッグに収納でき、パソコンの出し入れや移動も容易にできます。高性能なパソコンは複数のアプリケーションを同時に立ち上げても動作が動作が重くならず、ストレスなく仕事が進められます。
 
このように、パソコンはデジタルノマドにとって不可欠なツールであり、パフォーマンスとモビリティを兼ね備えているモデルが最適です。

ビジネスチャットツール

デジタルノマドが仕事を効率的に行うためには、チームメンバーとのコミュニケーションが重要です。その中でもビジネスチャットツールは、デジタルノマドにとって必須のアイテムとなります。
 
ビジネスチャットを使うことで、地理的な制約を超えてチームメンバーやクライアントとリアルタイムでコミュニケーションを取ることができるようになります。
 
ビジネスチャットは、メールよりも速く、よりインフォーマルなやり取りができ、迅速な意思決定やフィードバックの交換を可能にします。また、ファイル共有やビデオ通話、タスク管理機能などを統合したビジネスチャットツールを使用すれば、プロジェクトの進捗管理やチーム内の調整もスムーズに行えるでしょう。

ビデオ会議ツール

ビデオ会議ツールは、遠隔地にいながらも顔を合わせてのコミュニケーションを可能とするため、チームメンバーとのミーティングやクライアントとの打ち合わせを強力にサポートしてくれます。
 
ビデオ会議ツールを利用することで、単なる音声通話やテキストベースのメッセージでは伝わりきらない非言語的な情報を表現でき、よりスムーズなコミュニケーションを実現します。
 
また、ビデオ会議ツールには画面共有などの機能が備わっていることが多く、この機能を使うことで格段に分かりやすいプレゼンテーションをすることが可能です。
 
さらにはレコーディング機能もあるため、大事なミーティングや打ち合わせの録画をすることにより、後で見返したり共有したりするのに大いに役立ちます。

まとめ

本記事では、デジタルノマドの仕事をテーマにし、デジタルノマドに向いている仕事やメリット・デメリットなどについて解説しました。最後には、デジタルノマドの土台を築くツールについても説明しました。
 
このようなツールはデジタルノマドに限らず、多様化する現代のビジネスシーンにおいて全てのビジネスパーソンにとって必須であるといえるものです。
 
デジタルノマドの手法から学ぶことで、現代の働き方を再定義し、新しい働き方の形を模索するヒントを見つけることができるでしょう。
 
ぜひこの記事をきっかけに、自身のビジネスや働き方に革新的な変化をもたらすインスピレーションを得てください。
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